![]() トウゴマ(唐胡麻、学名:Ricinus communis) 聖書にも仏典にも登場し、戦闘機にも搭乗したヒマ
トウゴマ(唐胡麻、学名:Ricinus communis)は、種からヒマシ油をとるので、ヒマ(蓖麻)としても知られています。
仏典の中には伊蘭=イランという名前で登場しますが、これはサンスクリット語のエーランダが訛ったものだと思います。
仏典の中では、父王を殺してしまった、どうしようもないゴロツキの王子が仏陀に出会い、信仰を持つことですばらしい人に変わります。
栴檀と比較されるほど大きくもなります。普通は2メートルくらいですが、
薬草の本によれば15メートルくらいになるとも書いてあって、ビックリ! 葉っぱには白と赤があり、ほとんど差はありませんが、ラージャニガントウという古典書によれば、白い方はカパを抑制し、赤い方は、消炎作用などもあると書かれています。
この葉っぱは、リウマチや痛風による痛みに効果があるので、ペーストにしたものを温めて傷むところに温湿布をするとリウマチなどによる痛みをやわらげてあげることが出来ます。
今、伊豆の農家でも育ててもらっていますが、本土では寒くて充分に育つのは難しいようです。
私たちの環境の中から似たような薬草を探し出して使うことも大切ですが、そうしたアレンジをする前に、本物の材料で一度やってみると、アレンジする時にも、的をはずすことなく出来るようになると思うからです。 |
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Satvik Inc.佐藤真紀子プロフィール 1962年東京生まれ。国際基督教大学卒業後、欧州・中東などの滞在を経て、ニュースステーション、サンデーモーニングなどの報道番組に参画。 1998年、師匠であるDr,Sadananda Prabhakar Sardeshmukh博士に出会う。以来数千名の診療に立ち会い臨床経験を重ねる。 日本アーユルヴェーダスクール専門科コース、大阪アーユルヴェーダ研究所薬理学コース卒業。現在も毎年インド各地の病院での研修を続けている。 アーユルヴェーダをとりいれている医療機関、ハタイクリニックでセラピストとして治療にあたる一方、アーユルヴェーダ専門の通訳として会議、セミナーでも活躍。日本アーユルヴェーダ学会の学会誌「シャーンティ・マールガ」の編集長も勤める。 |
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