モレデイナ通りに入って右側、バス停を越えちょっと先、見上げると大きな門の上に「RAM KRISHNA」の文字が見えます。ターリー屋さんやインドのアイス屋さんが並ぶ道を進むとこのラームクリシュナレストランがあります。
▲エントランス |
プネーのレストランでどこを1番にお伝えしたいかと言ったら、私はこのラーム・クリシュナーをご案内します。もちろんレストランにも高級料理からホテルの洗練されたものや、上を見たら切がなくいろいろありますが、雰囲気や味、メニュー、お値段なども含めてすべての面で私は一番このお店が好きなのです。
トップの写真のように、入り口には大きな軒があって、門をくぐって入ってくると薄暗い建物が見えます。
灰色の石造り、瓦吹きの建物、決して新しさはありません。そんな石造りの壁の前には車がぎっしり止まっています。1時を過ぎると軒下には高級外車が連なることも珍しくありません。
ここがエントランスです。
石壁の中でここだけがお店の中を覗くことができます。
白大理石と緑の大理石で作られた石階段が大きな軒先をさらに涼しげに見せてくれます。
大きな扉が開かれ、ここを入るときは何回訪れてもなんだかとても淑女になったよな気がしてしまうのが不思議です(笑)
▲エントランスを入ると |
エントランスをくぐると高い天上に大きなファンが回るボックスシートの部屋です。
入り口にあるのは七福神のお一人でしょうか?なぜ?(笑)
こちらのお部屋は主に軽食を食べるお客さんが陣取ります。
インドの軽食といえばカリカリに焼いたトーストやパンに野菜のコロッケのようなものをはさんだPAVなどもありますが、やはり米粉や豆などを豊富に使った栄養たっぷりでおいしい南インドスナックがお勧めです。
ここではカップルやお買い物帰りの奥様のティータイムなど少人数のグループが多いようです。
▲ACルームの壁面 |
そしてエントランスを入ってすぐ左側に扉があります。
そこを入るとACルームになります。エアコンのきいた大きな部屋で、こちらは大人数のファミリーのお客さんが多いようです。
インドは大ファミリーも少なくありません。日曜日はそろって外食ということも多いので、座席も団体用のように組まれています。
内装は間接照明で凝っていて、木製細工で細かなところも装飾されています。
真鍮のデザインや木製のシェードなどひとつひとつこっているのですが、くどくないところが素敵です。家具もしっかりしていてリラックスできます。
▲にぎわうランチタイム |
インド人のファミリーで混み合って来ました。
たくさんの料理をオーダーして分け合うのが普通です。スタッフが料理を運んでサーヴします。
みんなそれぞれ私が見たことも食べたこともないようなものを食べていたりします。私はそれを見つけるとすかさず店員に「あれは何?」と聞いて次回の参考にするのです。
多様性のインドはいくら食べ歩いても知らない不思議な料理が後を絶ちません。
壁画も違和感なくさりげなくて素敵です。
▲ダヒーバタータプリー |
ここのメニューで何が一番好きか。。。
これです。
ダヒー(ヨーグルト)・バタータ(ポテト)・プリー(セモリナ粉でつくった中が空洞の球状のスナック)。
プリーの中に茹でたジャガイモや豆などをいれ、その上に甘いヨーグルトをかけます。
さらに日本のベビースターラーメンを豆の粉でもっともっとミクロに小さい感じでつくったようなスナックをかけて、いただきます。スプーンでパクっと一口で食べるのが最高!何個でも食べてしまいます。
甘酸っぱいのに、口の中でスパイスが顔を出してきて、スナックの塩見もまざって、それが調和し、また様々な触感が次々とやってくるのです。後味もさっぱりして後を引きます。
▲マサラドーサもあっさりしてます |
ここのインド系のメニューにはずれはありません。
スナックに限らずカレーも本当においしい。辛すぎず油っぽすぎず、塩辛すぎず。食べた後は胃にもたれません。
それとここでぜひ試してもらいたいのはウォーターメロンジュースです。
インドを旅したことある方はよくご存知でしょうが、あまり日本ではスイカジュースって飲みませんね。我が家の子供はいつもスイカジュースです。おいしいスイカジュースはジュースだけでなく四角くカットされた実の部分も入っています。スプーンでそれをすくいながら触感も楽しみ、スイカの自然の甘みを楽しみます。
そしてラームクリシュナーの素敵なところがもうひとつ。お値段がリーズナブル。軽い昼食なら1人飲み物も入れて100ルピーから200ルピー(日本円:300円〜500円ほど<1RS=3円ほどで計算>)もあれば十分です。
リクシャーの乗ってリクシャーの運転手に「キャンプのラームクリシュナレストラン」と言えば、大概の運転手は知っているでしょう。
プネーに来られたらぜひたずねてみてくださいね。